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 トゲキッス考察




 ポケモン概要

ポケモンデータ概要と特徴

《トゲキッス(468)》


【 流行度 】: ★★★
【 危険度 】: ★★★
【 難易度 】: ★★☆
【 ノーマル / ひこう 】
【 てんのめぐみ / はりきり 】

HP: 85
こうげき: 50
ぼうぎょ: 95
とくこう: 120
とくぼう: 115
すばやさ: 80
厨ポケ、白い悪魔、ずっと俺のターン要員などなど、様々な悪名を持つ異例のポケモンです。
エアスラッシュ+てんのめぐみという技術も読みも必要ない単純明快なコンボと、その一発一発を重くする高い特攻は、任天堂がポケモン作りの際に調整を怠ったとしか思えないほどの凶悪さを誇ります。

最近はパーティーを作る際にほぼ確実にこのコンボへの対策がほどこされることが多く、更にはあまりに凶悪なため使用を躊躇する人が多いこともあり、少しずつ収まってきてはいますが、必ず対策しておく必要があるポケモンといえます。






 でんじは型


■ 型紹介

【 ひかえめ 】 【 とくこう:252 すばやさ:調整 HP:残り 】 
【 でんじは / エアスラッシュ / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

エアスラッシュは相手に先手を取らなければひるみ効果を活かせません。そのため、相手に先手を取る手段としてでんじはによる麻痺撒きを基本に添えた構成です。
この構成のもうひとつの利点は、でんじはによって「からだがしびれてうごけない」という要素が加わり、てんのめぐみ+エアスラッシュのひるみに加えてさらに相手の行動できる確率を奪い取ることが可能になることにあります。
すばやさは基本的にでんじはを撒いたらほとんどのポケモンに先手を取れるため、無振りの場合もありますが、先制でんじはやアンコールなどの使い勝手をあげるために素早さに努力血を4振った《ギャラドス(130)》・《ミロカロス(350)》や、同じく4振った《マンムー(473)》など、各々調整されることが多いようです。同族を意識した最速ラム&しんぴのまもりorみがわり持ちなども存在します。

■ 持ち得る役割

構成から見た役割としては簡易決定力・サポートというあたりが妥当なのですが、運次第ではありますが普通にエース級の突破力を誇ります。
《ハピナス(242)》や《ミロカロス(350)》などの有名な特殊受けですら、ひるみや麻痺によって突破されてしまうほどなのです。

■ 持ち物の考察

基本的に持ち物に関しては物凄く自由度が高く、たべのこしやオボンのみなどの回復系アイテムからはじまり、技の威力を底上げするいのちのたま、状態異常を回復するラムのみ、リフレクターやひかりのかべの時間を延ばすひかりのねんどなどなど、何を持っているかは予想がつきにくいです。
基本的にはパーティーのほかのポケモンの持ち物を先に決めてからあまりものを持っているケースが多いので、他のポケモンの持ち物が分かっていく過程で推測がつきます。

■ 技の考察

だいもんじ ひこうタイプの技を半減できる鋼・岩・電気のうち、はがねタイプに対して2倍のダメージをつく用途で使用され、使用率も高いです。
はどうだん ひこうタイプの技を半減できる鋼・岩・電気のうち、はがね・いわタイプに対して2倍のダメージをつく用途で使用されます。
くさむすび 《ラグラージ(260)》や《ドサイドン(464)》を狙って使用されます。
みずのはどう 使用率自体はあまり高くはありませんが、でんじはの効かないじめんタイプやエアスラッシュ半減のいわタイプを睨んで持っている場合もあります。特性によって混乱が入りやすく、混乱が入るとさらに行動可能率が減少してしまいます。
トライアタック XDでスナッチした《トゲピー(175)》が覚えており、基本的には厳選が難しいために使用率は低いですが、厳選を粘った人の《トゲキッス(468)》は必ずこの技を持っているので注意が必要です。
ひみつのちから 物理技なので威力も低いのですが、てんのめぐみを利用した麻痺撒きとしてでんじはの変わりに採用されている場合があります。じめんタイプにも麻痺が入るのが魅力です。
みがわり 自分より遅いポケモンに対して状態異常技を防ぐ目的で使用されます。
リフレクター・ひかりのかべ もともと耐久が高めなポケモンなので、これらの技が使用されると突破が難しくなります。
はねやすめ 上記の技とセットで持っているケースが多いですが、素でも耐久が高めなため単体で使用してくる場合もあります。
わるだくみ エアスラッシュ一発一発の重みが格段に増します。
しんぴのまもり ラムのみなどと合わせて状態異常をシャットアウトする用途で使用されます。
あまえる 中途半端な物理ポケモンを受けようとする際に使用されますが、使用率は低いです。
アンコール 自分より遅いポケモンの補助技をみがわりやしんぴのまもりで防いだ後にアンコールしてくる場合があります。
バトンタッチ みがわりやわるだくみをバトンします。


■ 主な降臨パターン

1.受けに対して
受けポケモンなどの回復技や積み技を使用するターンを利用して降臨してきます。特に自分より遅いポケモンに対しては、はねやすめ・しんぴのまもり・みがわり・アンコールなどの補助技でのコントロール力が大幅に増すため出てきやすいです。
受けポケモンの回復技・積み技使用ターンに降臨→先制アンコール→相手交代際にでんじは→エアスラッシュの基本的に流れには特に注意する必要があります。

2.死に出し
タイマン戦では麻痺さえ入れれば凶悪なため、普通に死に出ししてくるケースは多いです。

3.バトンタッチ
こうそくいどうバトンタッチなどですばやさをあげて、麻痺撒きの部分を省いていきなり殴ってくる場合もあります。

4.前のポケモンで麻痺を撒いて
他のポケモンで麻痺を撒いて、相性もへったくれも関係無しに強引に出てきてエアスラッシュ連打のパターンもあります。

■ 相性考察

○ ポケモン編
基本的にエアスラッシュ一発で倒せるポケモンはそんなに多くはありませんが、1回怯むとHPなどに努力値を振っていないポケモンはほぼ倒されてしまいます。つまり他のエースポケモンなどで必要とされる、たすき潰しサポートなどは必要ないというのが一般的な認識です。
その変わりに、麻痺を撒けるポケモンを多めに採用している場合が多く、じめんタイプに強い《ギャラドス(130)》や、先発で麻痺を撒きやすい《スターミー(121)》などのポケモンとの相性がいいといわれています。

○ 技編
でんじは、へびにらみ、しびれごななどとの相性が良いです。






 こだわりスカーフ型


■ 型紹介

【 おくびょう 】 【 すばやさ:252 こうげき:252 HP:6 】 
【 エアスラッシュ / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

こちらは素早さをこだわりスカーフによって補うことで怯み効果を狙おうという型です。
麻痺を撒く暇が必要なく、より簡単に発動できる決定力である分、敵の行動可能率はあがるため、一長一短だといえます。

■ 持ち得る役割

簡易エースとしての役割を基本に、スカーフポケモン全般にいえる強引な流し役割も持ちます。

■ 持ち物の考察

こだわりスカーフを持ちます。

■ 技の考察

でんじは型の攻撃技 スカーフでフルアタック仕様なため、多彩な攻撃技を持ちます。
アンコール
しんぴのまもり
すばやさが高いほど使いやすい上記の補助技はスカーフで器用さは失いますが、使用されるケースがあります。


■ 主な降臨パターン

1.HPが減った受け・流しポケモンに対して
無償降臨し、エアスラッシュ連打で突破します。

2.とんぼがえり
はがねタイプを呼びながらのとんぼがえりで降臨し、だいもんじなどのプレッシャーをかけながら交代を誘ってエアスラッシュ連打などのパターンもあります。

3.死に出し
死に出しで出てきてスカーフ持ちのタイマン戦での強さを活かしてくるパターンです。

4.むりやり
出てくるときの一発を耐えられたら、あとはエアスラッシュ連打で勝てたりするので、むりやり出てくるケースもあります。


■ 相性考察

○ ポケモン編
スカーフポケモンの中では自己完結性が高いですが、やはりスカーフ持ちである以上味方には負担をかけがちです。
エアスラッシュ読みではがねタイプやいわタイプが出てくると交代せざるをえないため、いわやはがねタイプを受けられる物理受けが大抵セットで採用されています。

○ 技編
自身でリフレクターやひかりのかべを貼ることが出来ない、スカーフポケモンなので交代が頻繁におこる、などの理由からリフレクターやひかりのかべを他のポケモンで貼るケースがあります。






 こだわりハチマキ型


■ 型紹介

【 いじっぱり / さみしがり / ゆうかん 】 【 こうげき:252 HPorとくこう:252 すばやさ:6 】 
【 しんそく / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

普段は日の目をみないもうひとつの特性はりきりを利用した型です。
ステルスロック込みであれば《ハピナス(242)》などを突破できる点が魅力で、後半お互いのポケモンのHPが減ってきた際に使用されると全抜きされてしまう場合もあります。
しかし、数自体は少なく、型としてもそれほど驚異でもないので、頭の片隅に置いておく程度で良いと思います。

■ 持ち得る役割

後半の掃除役で、イメージとしては《エテボース(424)》あたりが近いです。
物理技の威力がそこまで高くはない分、他の物理アタッカーとの差別のために特殊が高く二刀流で使用されることが多いようです。

■ 持ち物の考察

こだわりハチマキを持ちます。

■ 技の考察

すてみタックル
おんがえし
しんそくの方が使い勝手が良いため使用率は高くありませんが、メインウェポン採用のケースもあります。
つばめがえし タイプ一致物理技ですが、二刀流にしてエアスラッシュを持たせる場合の方が多いです。
きあいパンチ でんじは型と勘違いした《ハピナス(242)》を確定1発で沈めます。でんじはを無効にしようと出てきた《マンムー(473)》は防御振りであれば乱数、HP振りであれば確定で1発になります。
でんじは型の攻撃技 特殊技も利用した二刀流が多いです。


■ 主な降臨パターン

1.HPが少ないポケモンに対して
持ち前の耐久と先制技のしんそくを利用して出てきます。大抵は型を読み間違えるため、HPが残り少ない《ガブリアス(445)》などは普通に攻撃してしまい、しんそくで返り討ちに合うので注意する必要があります。

2.死に出し
同じくHPの少ないポケモンに対して死に出しされます。

■ 相性考察

○ ポケモン編
ちまちまとダメージを蓄積していくポケモン全般と相性がよく、どちらかというと受けよりのパーティーでの終盤アタッカーとして活躍します。

○ 技編
威力不足が不安なため、ステルスロックなどのダメージを蓄積させる技との相性が良いです。






 対策


■ 構築段階での対策

でんじは型とこだわりスカーフ型の《トゲキッス(468)》を対策しておくのは基本中の基本です。
ねむる回復の《カビゴン(143)》、でんじはを逆利用できる特性を持ち、エアスラッシュ半減・サブウェポンで弱点をつかれない電気タイプの《サンダース(135)》《エレキブル(466)》《ランターン(171)》、でんじは無効のじめんタイプの《マンムー(473)》や《ラグラージ(260)》などでの対策が有名です。一番安定するのはでんきタイプであり、上記3匹のでんきタイプの需要は高いです。
また、スカーフ型に対してはエアスラッシュ読みでの《メタグロス(376)》や《ドータクン(437)》、《ルカリオ(448)》などでの流し、さらに素早いスカーフ持ちポケモンでの流し、特性せいしんりょくの《カイリュー(149)》などでの流しが有名ですし、基本的には《ハピナス(242)》などの特殊受けでも流すことが可能です。


■ 対戦中の対策

できるだけ麻痺を撒かれないようにするのが基本です。
上記に記載のある麻痺耐性のあるポケモンがいる場合はそれらを積極的に利用し、いない場合は1度麻痺したポケモンにでんじはを打たせて無効化したりするのが有効です。

また、《トゲキッス(468)》は一撃死が少なかったり、はねやすめを持っていたりで終盤まで残りやすいですが、基本的には序盤で倒してしまいたいポケモンです。だいばくはつ持ちなどが複数いる場合は《トゲキッス(468)》に1体を割いてしまっても構わないと思います。ただし、その際に相手の残りポケモンも考えて受けが継続できるようにしましょう。










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