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 ボーマンダ考察




 ポケモン概要

ポケモンデータ概要と特徴

《ボーマンダ(373)》


【 流行度 】: ★★★
【 危険度 】: ★★★
【 難易度 】: ★★☆
【 ドラゴン / ひこう 】
【 いかく / ― 】

HP: 95
こうげき: 135
ぼうぎょ: 80
とくこう: 110
とくぼう: 80
すばやさ: 100
600族と呼ばれるポケモン群の1体であり、高い攻撃・特攻を誇ります。またいかくという優秀な特性を持つことで物理技を主体とするポケモンにも強く、なかなか高い流し性能を誇ります。

とにかく型が多様で読みづらいため、型の読み間違いをしないように注意したいところです。型が分かると対処はずっと楽になるため、バトル序盤で型を見破りたいところです。






 いのちのたま型


■ 型紹介

【 せっかち / むじゃき 】 【 すばやさ:252 こうげき:調整 とくこう:調整 】 
【 みがわり / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

相手を流しながらみがわりを貼ることで、後続に適切な技を叩きこんでダメージを期待する型です。
攻撃技は二刀流仕様になることが多く、タイプ一致技のりゅうせいぐんを基本として、鋼タイプへのだいもんじや、地面タイプへのハイドロポンプ、《ハピナス(242)》へのかわらわりなどが採用されます。

■ 持ち得る役割

基本的には優位な相手に対してぶつけることで相手の交代を誘うという流しの役割と、みがわりによって後続に受けさせないという潰しの役割をこなします。
基本的にこの型を受けられるポケモンは《ドククラゲ(073)》、《ミロカロス(350)》、《ヤドキング(199)》程度しか存在せず、それであっても非常に不安定です。とりあえず受けられなければ、1回毎にポケモン一匹以上を潰されてしまうことになります。反面、すばやさを補わないため先手を取ることは容易く、先手の攻撃でみがわりを破壊することによって、2タテ以上を防ぐことができます。また、流し際にみがわりを貼る為、型が読めたらこうげきでみがわりの破壊を狙うのも、ひとつの手です。
また、みがわり、いのちのたまとHP消費が激しいため、ステルスロックなどを撒いた状態であれば非常に短命のアタッカーとなります。ですから、ステルスロックを撒いた状態であれば多少犠牲を出しながらも対処することが可能です。

■ 持ち物の考察

基本的には、決定力を補助するためにいのちのたまを持つのが基本です。
みがわりとヤチェのみやきあいのたすきは相性が悪いため両立は少ないですが、みがわりを持たずにヤチェのみやたすきを持つケースも存在します。
また、自分より遅く状態異常技をかけることを目的とするポケモンにラム&みがわりで後出しするケースもあります。

■ 技の考察

りゅうせいぐん タイプ一致の超強力な特殊攻撃技です。型を読み違えて出てきた殆どの物理受けを突破します。
だいもんじ 《エアームド(227)》や《ドータクン(437)》、《ハッサム(212)》などの、りゅうせいぐんを半減するはがねタイプを対象にした特殊攻撃技です。
ハイドロポンプ 主な物理受けの《カバルドン(450)》や《グライオン(472)》などはりゅうせいぐんで突破できるため、実用性は少ないですが、遺伝技がもったいないのか、ピンポイントメタなのか、保持しているタイプも存在します。
かわらわり 主に《ハピナス(242)》や《カビゴン(143)》、《ラプラス(131)》、《バンギラス(248)》などの特殊耐久の高いポケモンにばつぐんをつける用途で利用されます。
はねやすめ HP消費が激しいため、HP回復によって利用回数を増やす狙いで使われることがあります。
ドラゴンクロー 一部、物理攻撃を主体とする場合に使用される場合があります。
りゅうのまい ドラゴンクローを採用する場合にセットで採用されるケースがありますが、技スペースが不足するため余り好まれません。


■ 主な降臨パターン

1.タイプ相性を利用して
めざめるパワーこおりを持たない《ゴウカザル(392)》などには、いかくを利用して後出しを狙ってくる場合があります。

2.受けに対して
《エアームド(227)》や《グライオン(472)》などに対してぶつけてくる場合があります。

3.死に出し
流し合いの過程で不要になったポケモンを死なせて、死に出しを利用してくるパターンです。
HP消費が激しいために、無償降臨できる機会を積極的に狙ってくることが考えられます。

4.みがわりバトン
みがわり+バトンタッチによって無償降臨を狙われる場合もあります。みがわりが残ると一石二鳥なため、《サンダース(135)》でじしんを誘いながらみがわりバトンを決めてきたりします。

■ 相性考察

○ ポケモン編
みがわりとバトンタッチを覚え、じめんタイプの技を誘いやすい《サンダース(135)》とは相性がいいです。
また、《ボーマンダ(373)》を受けに来るみずタイプの受けに対して強く、ステルスロックの解除を狙える《ドククラゲ(073)》なども相性が良いと言えます。

○ 技編
とりあえず、ステルスロックを苦手とするため、こうそくスピンとの相性が非常に良いです。また、一発一発の威力が大きくみがわりを1回残せるだけで非常にアドバンテージを稼げるポケモンであるため、味方でのでんじはによる麻痺撒きサポートなども見られます。






 こだわりスカーフ型


■ 型紹介

【 うっかりや / おっとり 】 【 すばやさ:調整 とくこう:252 のこり:調整 】 
【 りゅうせいぐん / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

こだわりスカーフを利用して、パンチ力の高さをそのままタイマン戦での強さに活かそうという型です。
《サンダース(135)》や《プテラ(142)》なんかにも先手をとって攻撃を撃てる点、スカーフ《ヘラクロス(214)》の暴走を止められる点などが非常に高い評価を得ています。
しかし、技が固定されるため序盤であれば2タテ以上される可能性は低く、大抵はりゅうせいぐんを撃ち逃げするので《ハピナス(242)》などで容易に流すことが出来ます。しかし、お互いの受けが崩壊した終盤などになってくると安定した技で全抜きを狙ってくるので注意が必要です。
序盤は結構逃げていくため終盤まで倒しづらいのも対処しづらい点ではありますが、《ソーナンス(202)》でむりやり倒す方法も検討に入れることが出来ます。

■ 持ち得る役割

基本的には純粋なアタッカーとなります。序盤は普通に出てきて、受けを出されると交代していくという単調な流れですが、中盤以降の全抜きの可能性を秘めている点が一般のアタッカーと比べて恐ろしい点となります。
また、100族以上でスカーフを持つポケモンはあまり多くないため、スカーフポケモンの中では非常に速い方であり、死に出しから他のスカーフポケモンを流す用途でも使用されます。

■ 持ち物の考察

こだわりスカーフを持ちます。

■ 技の考察

命の珠型の攻撃技 スカーフでフルアタック仕様なため、多彩な攻撃技を持ちます。
りゅうのはどう いのちのたま型では、一発一発の重みが重要視されるため嫌われがちですが、こちらでは終盤の全抜きを目的として安定した技をひとつくらい持っているケースが多いです。
いわなだれ スカーフによって先手を取りながら、ひるみ効果狙いで利用されるケースがあります。


■ 主な降臨パターン

1.タイプ相性を利用して
いのちのたま型に同じくです。

2.死に出し
死に出しで出てきてはりゅうせいぐんをぶっぱなしていくケースがあり、安定して受けられなければ対処しづらいです。

■ 相性考察

○ ポケモン編
基本的にスカーフなどの撃ち逃げポケモン全般にいえることですが、繰り出した技を半減するポケモンを出されると交代せざるを得なくなり、パーティー内の他のポケモンにかかる負担は大きくなります。
そのため、ガッチリした受けポケモンとの相性が良いです。具体的には《ハピナス(242)》や《ミロカロス(350)》、《ヤドラン(080)》、《カバルドン(450)》、《エアームド(227)》などで、割と受けが多いパーティーに投入されます。

○ 技編
上記と同様の理由で、リフレクターやひかりのかべによるサポートとの相性がいいです。また、突破力をあげるステルスロックとの相性も良いです。






 竜の舞エース型


■ 型紹介

【 いじっぱり / やんちゃ 】 【 すばやさ:調整 こうげき:252 HP:のこり 】 
【 りゅうのまい / ドラゴンクロー / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

ルビー・サファイア時代に人気のあった、《ボーマンダ(373)》の基本形です。
しかしながら、今バージョンでは上記の2つの型に比べて使い勝手・突破力が劣ることから、人気が落ちてしまいました。そのため、今バージョンでは「りゅうのまいを2回以上積むことで全抜きの決定力を引き出す」ことを最大の目標に利用されるケースが多いです。そのため、どのようにして2回目以降のりゅうのまいを積む機会をつくるかを焦点に技が選択されます。

■ 持ち得る役割

とにかくエースとして使用されます。上記2つの型に比べると使いやすさの面では劣りますが、決定力を引き出せたときの全抜き性能は遥かに上なのがポイントです。

■ 持ち物の考察

ヤチェのみやきあいのたすきなどでりゅうのまいを安全に積めるようにするケース、みがわりを何度も使用するためにたべのこしを持つケースの2パターンが主です。

■ 技の考察

みがわり 交代読みでも使用されますが、補助技読みでの使用が一番の目的となります。《ドータクン(437)》のさいみんじゅつや《ハピナス(242)》のでんじは・あまえる読みなどは積極的に狙われます。
ほのおのキバ ドラゴンクローが半減になるはがねタイプ相手に使用されるケースがありますが、一般的にはだいもんじの方が使用率は高いです。
じしん こちらもドラゴンクロー半減のはがねタイプの内、地面に足のついているポケモンをターゲットとして使用されます。
いわなだれ すばやさが上がるため、ひるみ狙いで使用されるケースがあります。
いばる いばる+みがわりによってみがわりを残しながらりゅうのまいを積むことで全抜き決定力を狙います。
どくどく みずタイプの受けなどに当てておいてみがわりなどでターン数を稼ぐことで、相手の交代を誘発し、その隙にりゅうのまいを積みます。


■ 主な降臨パターン

1.タイプ相性を利用して
いのちのたま型に同じくです。

2.サポートポケモンに対して
補助技読みのみがわりを残せる機会を積極的に狙います。

3.みがわりバトン
いのちのたま型におなじく。

3.とんぼがえり
はがねタイプとタイマンになるとだいもんじを警戒して逃げることが多いため、りゅうのまいを積みやすくなります。

■ 相性考察

○ ポケモン編
《ドータクン(437)》や《エアームド(227)》などとタイマン状態になるとみがわりが張りやすいことから、《エテボース(424)》のとんぼがえりなども利用されます。その後はりゅうのまいを積むか、交代読みのみがわりからいばみがに持ち込むケースが見られます。

○ 技編
上述のとおり、とんぼがえりとの相性が良いです。また、ひかりのかべやリフレクターなどを利用することで、りゅうのまいを積極的に積むことを狙えます。






 物理流し型


■ 型紹介

【 わんぱく / ずぶとい 】 【 すばやさ:調整 HP:252 防御:のこり 】 
【 はねやすめ / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

とくせいのいかくを合わせると高い物理耐久を誇り、はねやすめの再生回復があり、パンチ力もあるという点によって、ステルスロックに弱いという点を除けば、流しポケモンとしての評価も高まってきています。
上記の3つの型と比べると脅威性は低いですが、受けがいなくなれば当然その攻撃力は爆発的であり、再生回復によってちまちま回復してくるため、終盤に暴れだすケースもあります。みずタイプの受けがくるのを読んでどくどくを当てたりと器用な型であり、上の3つの型と比べて、パーティー内の他のポケモンにかける負担が極めて少ないのが大きな利点になります。

■ 持ち得る役割

かくとうタイプやむしタイプを基本として、くさタイプ、じめんタイプなどの流しを担当します。
また、どくどくなどによる再生回復の受けの役割破壊も狙ってくる場合があります。

■ 持ち物の考察

流し役割をメインとするため、たべのこしやオボンのみなどの回復系アイテムを持つことが多いです。

■ 技の考察

どくどく 受けに来た《ミロカロス(350)》などにどくどくを当て、みがわりで粘り、《ミロカロス(350)》がじこさいせいするターンにはねやすめという流れで受けを突破してしまったりします。
ドラゴンタイプの攻撃技 ドラゴンクロー、りゅうのはどう、りゅうせいぐんのどれかをメインウェポンに持っているケースが多いです。
つばめがえし 一応タイプ一致なため、かくとうタイプやむしタイプ、くさタイプなどにばつぐんのダメージを狙って持っている場合があります。
みがわり どくどくと組み合わせて持っているケースがおおいです。
その他こうげき技 仮想敵に応じて様々な技を持ちます。


■ 主な降臨パターン

1.タイプ相性を利用して
流しが役割であり、回復技を持ち、性格上パンチ力がそこまであるわけでもないため、無償降臨を狙ってくるケースは少ないです。

■ 相性考察

○ ポケモン編
上記の3つの型と違い、かくとうタイプやむしタイプなどに弱いポケモンをフォローする形で、《ハピナス(242)》や《ルンパッパ(272)》などとの相性はいいです。

○ 技編
相手を流すため、ステルスロックでのダメージ蓄積を期待できます。
また、自分もステルスロックを食らうため、当然こうそくスピンとの相性も良いです。






 対策


■ 構築段階での対策

上記の4つの型が基本であり、どれがきても対抗できるようにしておくのが望ましいです。基本的には《ドククラゲ(073)》や《ヤドキング(199)》、たくわえるかとける持ちの《ベトベトン(089)》などがいると安定します。
しかし、《ボーマンダ(373)》の本当に恐ろしい点は「受けにくさ」もそうですが、むしろ「型の読みにくさ」であるため、いくらパーティー構築の時点で対策をしていてもプレイングをミスすると容易に全抜きされてしまいます。


■ 対戦中の対策

何度も前述しているように、とにかくステルスロックです。これで降臨回数を削っていけば案外短命なポケモンであり、回復手段を持ちにくい《ドククラゲ(073)》などでも数回流すことによって充分に《ボーマンダ(373)》の対策となることができます。こうそくスピンなどで解除されても根気よく撒いてください。スピン要員として利用されやすい《スターミー(121)》や《ドククラゲ(073)》に強い《ハピナス(242)》などにステルスロックを撒かせるといいかもしれません。
終盤に相手に《ボーマンダ(373)》が残っていると勝機が大幅に減ってしまいますので、序盤でなんとかしたいポケモンです。

また、タイマン戦であれば《マンムー(473)》や《マニューラ(461)》などのこおりのつぶてが非常に有効です。










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