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 ダグトリオ考察

■ ポケモン概要 /  嵌め潰し型 /  嵌め昆布型 /  対策 /



 ポケモン概要

ポケモンデータ概要と特徴

《ダグトリオ(051)》


【 流行度 】: ★★☆
【 危険度 】: ★★☆
【 難易度 】: ★★★
【 じめん / ― 】
【 ありじごく / すながくれ 】

HP: 35
こうげき: 80
ぼうぎょ: 50
とくこう: 50
とくぼう: 70
すばやさ: 120
サントアンヌ号のごみ箱で「がさごそ」されて発見されたスーパーボールによって捕まえられ、マチスを攻略するのに使用されるポケモンです。・・・という初期版の話は置いておいて(

とくせい「ありじごく」を利用して特定のポケモンを確実に嵌め殺す方法、また《ソーナンス(202)》との相性の良さで一躍注目を浴びています。
こうげきが《ラプラス(131)》や《テッカニン(291)》よりも低かったり、耐久が《ドーブル(236)》並だったりと、脆い一面も見せるとはいえ、受けを潰されると相手のエースによるごぼう抜きに繋がりますので注意が必要です。






 嵌め潰し型


■ 型紹介

【 ようき 】 【 こうげき:252 すばやさ:252 HP:6 】 
【 じしん / 選択肢 / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

《ダグトリオ(051)》といえばコレ、コレといえば《ダグトリオ(051)》。《ダグトリオ(051)》をどこから切ってもこの型しかありえない、そんな金太郎飴的な型です。性格や努力値は仮想的によって変更される場合があります。

■ 持ち得る役割

《ドーブル(236)》並の耐久の低さから、基本的には「後出し」は不可能です。
死に出しなどを利用して、有利な相手にタイマン戦の状態でぶつけることで、確実に潰しを行うというのが基本的な役割になります。
《ダグトリオ(051)》がこの役割を行える相手は、もちものにも拠りますが、基本的には《ゴウカザル(392)》、《ヘラクロス(214)》、《ジバコイル(462)》、特性がノーガードの《カイリキー(068)》、《メタグロス(376)》、《バンギラス(248)》、《スターミー(121)》辺りになります。
また、上記以外のポケモンであっても、HPが減ったポケモンがいると潰しに来ることもあるので注意する必要があります。

■ 持ち物の考察

基本的にはきあいのたすき、もしくは、こだわりハチマキを持つことが多いです。
前者は先制技を警戒したり、絶対に1発では突破できないときに2発かけて突破するため、後者は持つことで1発で突破できる相手が仮想的である場合などに、それをノーダメージで突破するために利用されます。また、攻撃を上げながらも自由に動けるいのちのたまを持たせるケースも見られます。

■ 技の考察

じわれ 《ダグドリオ(051)》を受けきれる受けをむりやり突破するのに用いられます。《ソーナンス(202)》で補助技にアンコールをかけて、引き続いて出てくることによってじわれを撃つ回数を稼ぐパターンが多いです。
ふいうち 《ダグドリオ(051)》よりも素早いがHPが減ったポケモンを倒すのに用いられたり、きあいのたすきを持たせる型で先制技の対策に使われたりします。
ストーンエッジ じしんが当たらないひこうタイプなどに使用されます。ただし、ありじごくが効かないひこうタイプに対して、《ダグトリオ(051)》が積極的に出てくることは珍しいです。
いわなだれ ストーンエッジと同様ですが、こちらは怯み効果を期待して使用される場合が多いです。
つばめがえし 《ヌケニン(292)》や《ヘラクロス(214)》、《キノガッサ(286)》を意識した際に採用されます。


■ 主な降臨パターン

1.ピンポイントの技読み
でんきタイプを無効にできるため、《ダグトリオ(051)》よりも遅いでんきタイプに対してはでんき技を読んで無償降臨を狙う場合があります。ただし、読みが外れたり、みがわりを張られて攻撃されると一撃死も珍しくなく、威力半減でも大きなダメージを食らう場合が多いため、余り積極的に後出ししてくることはありません。

2.とんぼがえり
他のポケモンで、はがねタイプやいわタイプを誘いながらのとんぼがえり等によって無償降臨してくるパターンです。無償降臨のついでにとんぼがえりによるダメージ蓄積もできるため、潰せる範囲が広がり好まれる方法です。《ハッサム(212)》や《エテボース(424)》などのはがねタイプを苦手とするポケモンを見たら《ダグトリオ(051)》が後続にいる可能性も頭の隅に入れて行動しましょう。

3.死に出し
流し合いの過程で不要になったポケモンを死なせて、死に出しを利用してくるパターンです。
《カイリキー(068)》や《ゴウカザル(392)》などの受けにくいポケモンを、できるだけ少ない被害で倒すために利用されることが多い方法です。

4.みがわりバトン
みがわり+バトンタッチによって無償降臨を狙われる場合もあります。基本的にみがわりバトンはエースの無償降臨に使われるパターンが多いですが、序盤でまだお互いに受けが残っている段階などでは《ダグトリオ(051)》が優先されます。

■ 相性考察

○ ポケモン編
《ダグトリオ(051)》はできるだけ序盤で役割を遂行したいポケモンであるために、ターゲットとするポケモンを誘い出すパターンが多いです。その具体例が上記でも述べた《エテボース(424)》などのとんぼがえりです。
はがねタイプやいわタイプを誘いながらのとんぼがえりは《ジバコイル(462)》でも使用される方法で、序盤であれば早まらずにまずは様子見をしたいところです。受けがひこうタイプやふゆうのポケモン、《カバルドン(450)》や《グライオン(472)》であるならば、とりあえず安心して出すことが出来ます。

○ 技編
《ダグトリオ(051)》と非常に相性のいい技に、ステルスロック、どくびし、まきびし、やどりぎのたね等といった、昆布系の技があります。これは決定力補助さえあれば確実に仕留めることができるという《ダグトリオ(051)》の特徴を全面的にサポートする技であるからです。
そのため、すなあらしなども含めた昆布戦術に《ダグトリオ(051)》を使用される場合があります。それについては以下の嵌め昆布型で扱います。






 嵌め昆布型


■ 型紹介

【 ようき 】 【 こうげき:252 すばやさ:252 HP:6 】 
【 みがわり / じしん / 選択肢 / 選択肢 】 


■ 概要

上記の「嵌め潰し型」と役割・型共に非常に類似しており、厳密に境界線を引ける型ではないのですが、少し変わった動きをする場合があるので別途に紹介します。
簡単にいえば、ステルスロックやどくびし、すなあらしなど、いわゆる昆布などで使用される、普通の攻撃以外のダメージ手段をメインに、みがわりなどでターン稼ぎをしながら潰してくる動きになります。「嵌め潰し型」に比べるとお膳立てが必要なため、どちらかというとエースのような存在になりますが、場が整うとひこう・ふゆう持ち以外で《ダグトリオ(051)》よりも遅いほぼ全てのポケモンにとって脅威となる点には注意が必要です。

■ 持ち得る役割

基本的にはエース級の扱いになります。
場の状態が整うと、ひこう・ふゆう持ち以外で《ダグトリオ(051)》以下のすばやさのポケモンに対しては、タイマン戦であれば積極的に挑んでくることになります。

■ 持ち物の考察

みがわりを乱用する関係で、たべのこしの所持率が非常に高いです。
「嵌め潰し型」と混合した型も存在するため、きあいのたすきやいのちのたまなども見られます。ただ、みがわりを使用する関係でこだわりはちまきは、ほぼあり得ないです。

■ 技の考察

「嵌め潰し型」の技 基本的に嵌め潰しの役割と兼任する場合が多いため、同じような技を持ちます。ただし、こちらでは技スペースが不足するためターゲットを絞ってくる場合が多いです。
まもる 通常は交代による無償降臨を嫌ってシングルでは使われにくいまもるですが、相手に逃げられる心配がないため非常によく使用されます。みがわり・たべのこしとセットで併用される場合が多いです。
いばる 昆布に加えた決定力としていばみがが使用される場合もあります。


■ 主な降臨パターン

「嵌め潰し型」と同様。

■ 相性考察

○ ポケモン編
「嵌め潰し型」で紹介したポケモンに加えて、場を整えるポケモンが利用されます。
すなおこしの《バンギラス(248)》がまず挙げられます。また、多彩な撒き技を覚える《フォトレス(205)》→炎受けの《ドククラゲ(073)》の流れなどで積極的に場を整えてくる場合が多いです。特に、どくびしを2回撒いて猛どくびし状態にしてきた場合は《ダグトリオ(051)》を強く警戒するべきです。
また、やどりぎのたねを《ダグトリオ(051)》に繋いでくる場合もあります。《ダグトリオ(051)》でやどみが状態に持ち込まれると、それこそ確殺なので注意したいところです。

○ 技編
ステルスロック、どくびし、まきびし、やどりぎのたね、どくどくなど昆布系の技。






 対策


■ 構築段階での対策

元々は地雷的なポケモンで使用率もそこまで高くなかったので、構築段階で《ダグトリオ(051)》にまで気をかけると、パーティーバランスが崩れてあまりお奨めできなかったのですが、最近は徐々に流行してきており使用頻度も高くなっています。パーティーを構築する時点で頭の片隅に入れておくと壊滅を免れることが出来ます。
基本的には、物理側であれば、《ダグトリオ(051)》から逃げられる《ドータクン(437)》《エアームド(227)》、もしくは《カバルドン(450)》《グライオン(472)》のどれかを物理受けに採用するのが手っ取り早いのですが、相手がめざめるパワーこおりの《ジバコイル(462)》と同時採用していた場合、これだけでは少し厳しくなってしまいます。そこで考えられるのが物理受けの2枚採用です。例えば前述の物理広範囲受けポケモンに加えて、格闘受けの《ヤドラン(080)》や、岩・鋼受けの《ラグラージ(260)》などを採用しておくと、どちらかが突破されても、もう一方で多少は補うことが出きるため即全滅という最悪の状態だけは免れることが出来ます。
次に、特殊側ですが基本的に《ダグトリオ(051)》は《ハピナス(242)》に対してさほど有利なポケモンでもありませんので、《ダグトリオ(051)》単体採用の場合は《ハピナス(242)》を狙ってくることは少ないと思われます。ただしステルスロックなどでダメージが蓄積してくると狩られてしまうため、きれいなぬけがらを持たせることも考えられます。
また、受けを突破されてしまった場合に、相手のエースによる全抜きを防ぐためにある程度速いポケモンにこだわりスカーフを持たせておくと少し安心です。《ボーマンダ(373)》クラスのすばやさのポケモンに持たせておきたいところです。
あとはアタッカーに関してになります。これはみがわりやとんぼがえりを覚えさせておくことで返り討ちにしたり逃げたりできるようにするのが得策だと考えられます。


■ 対戦中の対策

基本的にいきなり出てきて強制的に役割を遂行するのが《ダグトリオ(051)》の特徴であるため避けるのは難しいため、基本的には2匹目以降の被害を受けないように立ち回るのが一般的です。
しかし、一匹目の被害を抑えるような動き方もあります。まずは、相手の使用ポケモンのメンツをよく見ることです。《ダグトリオ(051)》が控えにいそうか、いそうにないか、と考えながら対戦してみるといいでしょう。居そうである場合は、みがわりや後攻とんぼがえりなどを使用していきたいところです。とりあえず、《ダグトリオ(051)》にエースや受けを潰されることとんぼがえりを食らうことを比べると明らかに前者の方がダメージが大きいので、序盤はとりあえず安全に動いて様子を見たいところです。
さて、そして忘れてはならないのが、HPが減ってくると《ダグトリオ(051)》に弱くないポケモンでも狩られてしまうという点です。それを防ぐためにも、回復持ちのポケモンはこまめに回復ステルスロックなどはこまめにこうそくスピンで解除という、6vs6においての基本が結構大切になります。ただし、《ドククラゲ(073)》でこうそくスピンをしていると《ダグトリオ(051)》が出てきて嵌められたなんていう本末転倒には注意してください。


■ 備考(番外編)

《ダグトリオ(051)》=ありじごくの先入観が強いため、《ダグトリオ(051)》に繋がれると「クソッ、やられたぁ・・・」と投げやりになってしまう方が多いです。
しかし、とりあえず1回落ち着いてポケモンが本当に交代できないかを調べてみましょう(笑)。なぜなら、《ダグドリオ(051)》がすながくれの場合があるからです。もちろん《ダグトリオ(051)》の特性がすながくれなのに妥協する人はいませんが、たまにあまりに《ダグトリオ(051)》=ありじごくの先入観が強すぎて、特性をチェックするのを忘れているパターンがあったりします。(笑)
例えば《ミツハニー(415)》を育てていたらオスだった・・・、晴れパ用に《ダーテング(275)》を育てていたらはやおきだった・・・、《ガルーラ(115)》で《ゲンガー(094)》にねこだましを撃ったら当たらなくて確認したらはやおきだった・・・、などなどという経験はありませんか?
人間には誰にでもミスがあるものなのです。まぁ大抵はありじごくなので、期待はしないほうがいいですけどね。










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