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 ドラム




 ドラムってどんなパーティー?

ポケモンリーグDP2007ですっかりお馴染みになった「はらだいこ+じこあんじ」のコンボを内臓したパーティーです。
モルフさんが使用されたことから「モルフパ」と呼ばれます。
複数のポケモンをねむらせることができる環境では100%対策が必要なパーティーであり、対策が充分でないと一瞬でコンボを決められてしまいます。ダークホールのない環境では基本的に大きな勢力とはならないものの、一匹がまもるやみきりをしている間に《ドーブル(236)》のきのこのほうしなどを利用して決めてくる場合があり、そうでなくても普通のトリックルームビートダウンとしても動けてしまうため、ぜひとも対策しておきたいパーティーとなります。






 主に使用されるポケモンと技


■ 主に使用されるポケモン


《ドーブル(236)》

これだけのややこしいコンボを可能にしているのは、《ドーブル(236)》というポケモンのどんな技でも覚えるという高いスペックを表していることに他なりません。
ねこだましやこのゆびとまれによるサポートをはじめとし、相手2体の動きを同時に封じ込めてしまうダークホール、ちょうはつされた場合にはがむしゃら、いざとなれば自分でトリックルームやはらだいこまで出来てしまうこのポケモンはまさに変幻自在で型を読むのにも苦労するでしょう。


《カビゴン(143)》

ドラムパーティーのはらだいこ要員として最も使用されるポケモン。
その高い耐久からくる安定性もさることながら、何よりも一般に使用されやすいポケモンなのでドラムなのかどうか読みにくいという点に最大の強みがあります。なぜなら、《カビゴン(143)》を見たら普通はじばくに気を配りながら戦わなければいけないため、一匹にはまもるかみきりを使用させながら戦うケースが多いからです。《カビゴン(143)》のはらだいこターンにじこあんじを使用しやすいように、ドラムパーティーにはトリックルームが組み込まれるのが基本です。


《メタグロス(376)》

ドラムパーティーにおいてじこあんじを使用してアタッカーとなることが多いポケモンです。
中途半端に高いすばやさはトリックルーム下では仇となりますが、性格をゆうかんにすることで安定性を得られ、トリックルームが切れた後も高いこうげき&じこあんじから超高威力のバレットパンチを撃てる点に非常に魅力があります。


《ヨノワール(477)》

トリックルーム使いであると同時にじこあんじを使ってアタッカーに転向できます。
トリックルーム下では《カビゴン(143)》よりも行動順位があとになるため、《カビゴン(143)》のはらだいこ→《ヨノワール(477)》のじこあんじと続けて行える点が魅力です。また先発のトリックルーム使いとしてはだいばくはつやじばくを無効にできる点が非常に強力です。
耐久も高めなため居残りやすく、じこあんじを使用したあとはじしんやいわなだれ、かげうちなどで強力なアタッカーとなることができます。


《ドータクン(437)》

《ヨノワール(477)》と同じくトリックルーム使いですが、こちらはトリックルームを使用したあとはだいばくはつでさっさと後続につないでしまうケースが多いです。
《ヨノワール(477)》を使用した場合は、《ヨノワール(477)》がじこあんじアタッカーも兼ねるため、パーティー内にもう一匹ポケモンを投入できるのが利点ですが、《ドータクン(437)》を使うと《ドーブル(236)》、はらだいこ要員、じこあんじ要員で4匹が決定してしまうケースが多いです。しかしだいばくはつではらだいこ要員やじこあんじアタッカーをはやめに無償降臨できるためコンボの成功率をあげるのに一躍貢献します。
《ドーブル(236)》がダークホールを使用している横で、さいみんじゅつを乱発している光景も良く見られます。


《ヤドラン(080)》

《ヤドキング(199)》も然りですが、トリックルーム・はらだいこ・じこあんじのどれでも使用できるため、非常に読みにくく、高い耐久から非常に安定した動きが可能になっています。
ただし、トリックルーム使いとして使用される場合はじばく・だいばくはつを等倍で通してしまうのが嫌われるため使用率はあまり高くありません。



■ 主に使用される技

はらだいこ

ドラムの名前の由来です。1ターンで驚異的な威力を引き出せるため、ターン数の少ないトリックルームと非常に相性がいいです。

じこあんじ

はらだいこを利用したアタッカーはHPが半分になる関係で非常に短命ですが、じこあんじでもう一匹のアタッカーを生成されると爆発力が驚異的になります。

ダークホール

はらだいこ+じこあんじというコンボをダブルバトルという潰しあいの中で決めるのは中々難しく、相手2匹の動きを止められるダークホールは非常に重宝されます。

トリックルーム

安定したはらだいこ使いは基本的に鈍足なため、トリックルームでサポートされるケースが多いです。

いわなだれ

はらだいこを使用したポケモンが使用する全体攻撃技で、非常に使用率が高いです。

ドーブルの技

ねこだまし&このゆびとまれを使い分けてくるケースが多いです。
がむしゃら、みきり、トリックルーム、はらだいこなども警戒する必要があります。

先制技

じこあんじアタッカーは、トリックルームが切れたあとも戦えるように先制技を持つケースが多いです。








 主な動き方

先発は《ドーブル(236)》+トリックルーム要員、もしくはこのゆびとまれ要員+《ドーブル(236)》で組まれるケースが多いです。
前者であれば初ターンは《ドーブル(236)》のサポートからトリックルームというスタート、後者であれば初ターンからダークホールでガンガン眠らせるというスタートになります。いずれにしても《ドーブル(236)》が軸となって動き始めるため、《ドーブル(236)》が先発にいれば、まずはドラムを警戒しましょう。
その後はダークホールによって動きをある程度止めた後に《カビゴン(143)》やじこあんじ要員が出てきてコンボを決めて暴走という流れになります。






 対策

1.ちょうはつ
トリックルーム使いや《ドーブル(236)》をちょうはつによって動きを止めてしまうことができればドラムは非常に封じやすいです。
ただ、ちょうはつ自体はこのゆびとまれによって交わされやすいのが難点で、《ドーブル(236)》はちょうはつを受けてもがむしゃらで殴ってくるので注意が必要です。

2.全体攻撃技
全体攻撃技で《ドーブル(236)》などのこのゆびとまれを関係無しに殴るパターンです。
1ターン目のトリックルームは防ぎにくいのでトリックルーム下でも先手で打てる《カビゴン(143)》のじしんなどは非常に魅力です。ただ《ドーブル(236)》のねこだましを誘発しやすいので、《ドーブル(236)》よりもすばやいねこだまし持ちを使用するか、《ゲンガー(094)》などのちょうはつ持ち(このゆびとまれを使用しなければトリックルーム持ちを挑発すればよい。)とセットで使いたいところです。

3.しんぴのまもり
相手に干渉するのではなく、自分の場を整えることでダークホール後の一連の動きを封じてゴリ押しを狙う戦法です。
ただ、これも《ドーブル(236)》のねこだましを誘発しやすいので、《ドーブル(236)》よりもすばやいねこだまし持ち、もしくはちょうはつ持ちと組みたいところです。

4.《ドーブル(236)》
ミラーマッチを仕掛けます。Lv1《ドーブル(236)》を利用したドラムは一般のドラムよりも爆発力が高い分、トリックルームが決まらないと動き出しにくいため、Lv50の《ドーブル(236)》を用いたドラムに相性が悪いです。
なのでLv50の《ドーブル(236)》で初ターンからガンガンとダークホールをかけていく戦術で動きを止めることが可能です。

5.トリックルーム
相手のトリックルームをトリックルームで返す戦術です。
ただし、トリックルームはドラムの核ではないため、根本的な解決にはなりません。






 ドラムの変遷

ダブルバトルにおける、はらだいこ+じこあんじは従来からずっと有名なコンボでしたが、実用性が低いとされ、ルビー&サファイア環境では目立った活躍ができませんでした。
またダークホールも今作のダブル環境で強力強力と言われつづけていましたが、《ドーブル(236)》に加えてサポートポケモンが必要な分、パンチ力が足りないという難点を抱えていました。
そこへこのふたつを組み合わせるというアイデアを取り入れた
こちらのパーティーが北海道予選で4位を取り、さらにそのアイデアにトリックルームを絡ませたパーティーがドラムルームとして全国優勝をなしとげました。
このようにドラムというパーティーは登場から結果を出すまでの期間が非常に短く、そういった意味では最初に登場したときは「メタ外」であったことが大きな成果を残せた第一要因としてあげられました。

World Champion Ship 2008においては現在トップメタの一角として大活躍しています。











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