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 レインダンス




 レインダンスってどんなパーティー?

いわゆる雨パと呼ばれるパーティーです。雨パーティーという名前でいいのですが、ぽけぽらにおいては雨乞いの英語名であるレインダンスをパーティー名として使用しています。
ご存知のとおり「あまごい」によって特性がすいすいのポケモンのすばやさと突破力をあげて、ちょうはつなども利用しながら、雨が切れるまでにガンガン攻めていくパーティーで、ダブルバトル環境のビートダウンでは最高峰の使用率を誇ります。高い安定性と、スカーフを持ったポケモンすらも黙って抜きさるすばやさと、有無を言わさぬ水技の威力が魅力のパーティーで、対策されていなければ圧倒的な強さを誇ります。
使用されるポケモンが全体的にある程度耐久があり、多少のミスをしても立て直せることが多いため初心者にも人気があり、また、構築次第では様々なパーティーに対して柔軟に動けるため、上級者にも使用されやすいです。このように初心者〜上級者まで人気のあるパーティーで、ダブルバトルにおいては、まず真っ先に対策が必要なパーティーといえます。






 主に使用されるポケモンと技


■ 主に使用されるポケモン


《ルンパッパ(272)》

ねこだましによるサポートや縛りの解除を行え、あまごい状態においては自身がすいすいによる高いすばやさからハイドロポンプなどを使用することでアタッカーにもなれます。 また、耐久もそこそこ高く、味方のなみのりを食らってもタイプ相性1/4なため、ほとんどダメージを食らわず、味方が安心してなみのりによる全体攻撃を狙えます。
雨パーティーの安定性を強力に支えているポケモンで、雨パーティーでは必須の中核といえるでしょう。


《キングドラ(230)》

《ルンパッパ(272)》と並んで、雨パーティーのアタッカーを務めるポケモン。
とくこうだけを見ると《ルンパッパ(272)》とあまり変わらないが、すばやさが高いこと、いまひとつにされにくいドラゴンタイプの技をタイプ一致で出せることなどから、サポート寄りの《ルンパッパ(272)》よりも純粋なアタッカーとして使われることが多いです。
あまりとくこうは高くないですが、雨によってみずタイプの技の威力が1.5倍になるためハイドロポンプなどの技を使うと止められにくく、耐久が高めの《キングドラ(230)》と《ルンパッパ(272)》は雨状態で非常に安定したアタッカーとなります。


《サンダー(145)》

雨状態では命中率が100%になる、威力120のタイプ一致技かみなりが魅力のポケモンです。
雨パーティーでは地震をくらわない点が評価でき、さらに雨を降らせたり、雨パのミラーマッチででんじはを使用して自分有利な局面を作り出したり、みがわりで《メタグロス(376)》などのだいばくはつによる被害を抑えたりと、雨パ全体の安定性をあげるために貢献します。


《ギャラドス(130)》

コンボパーティーに対するちょうはつ要員として採用されます。
また、元々ある程度耐久の高い《ルンパッパ(272)》や《キングドラ(230)》を更にいかくでサポートすることによって、物理攻撃を中心とするシェイク(地震ビートダウン)などに対する耐性・安定性を向上するのに役立ちます。
雨パーティーのミラーマッチを意識して特殊耐久を強化されている場合もあり、水技を半減・草技や龍技でも弱点をつかれないため、安定してでんじはを撒くことでミラーマッチを優位に進める目的ももちます。


《メタグロス(376)》

雨パでなくても採用されるポケモンですが、雨パーティーにおいては弱点のほのおタイプの威力が下がり、パーティーがもともとじめんタイプに強いため、弱点のタイプを補われて更に凶悪化します。
また、最近は雨パーティーと分かると雨乞い要員にちょうはつを撃つのが一般的になっていますが、《メタグロス(376)》はアタッカーとしてのイメージが強く、ちょうはつされにくいポケモンであるため、雨を降らしやすいのもポイントです。それ以外にも特殊耐久の高い《カビゴン(143)》に対しての回答でもあり、その他雨パーティーに対して強いポケモンをだいばくはつで無理矢理倒しにいったりもします。


《ヘラクロス(214)》

こちらも弱点のほのおタイプが半減されるため《カビゴン(143)》の対策として用いられることがあります。
普通は《メタグロス(376)》に出番を奪われてしまいますが《メタグロス(376)》と比べると、《ドータクン(437)》や《クレセリア(488)》などに対して強さを誇るため、流行やルール次第では採用されます。


《ゲンガー(094)》

ちょうはつやさいみんじゅつによるビートダウンのサポート、及びかみなりやシャドーボールなどによるアタッカーの役を同時にこなします。
《ギャラドス(130)》などに先手でちょうはつを撃つことで、《ギャラドス(130)》が雨要員にちょうはつしてくるのを防いだりとトリッキーな一面も見せるポケモンです。
また、常にだいばくはつを警戒しながら動かなければいけない雨パーティーにおいては、だいばくはつが効かない点が重宝されます。


《スターミー(121)》

ハイドロポンプ・かみなりを利用したビートダウンから、でんじは・壁張りなどのサポートまでこなせる器用なポケモンで雨パと相性がいいように思われます。
ただ、雨パーティーにおいては《ルンパッパ(272)》や《キングドラ(230)》の方が素早くなるため、素早い特殊アタッカーという本来の魅力が薄れ、《カビゴン(143)》などに対する回答にもなっていないため、役割が被るとして採用されることは少なかったりします。



■ 主に使用される技

あまごい

レインダンスの根本をなす技です。ちょうはつを受けると使用できません。

なみのり

《ルンパッパ(272)》と《キングドラ(230)》のどちらか、もしくは両方が持つことが多いです。
どちらも水タイプ1/4と自軍への被害が少なく、雨状態なため相手へのダメージが期待できます。

ハイドロポンプ

ダブルバトルでは全体攻撃になり少し癖の強い技になったなみのりに比べて、基本攻撃技として使いやすい技であり、非常に高威力です。

かみなり

雨状態で必中になり、みずタイプによって半減しながら受けられるのを防ぐために、パーティー内で最低一匹は持っていることが多いです。

ちょうはつ

むりやり潰しあいに持ち込むことで、雨が降っているターンを有効に使います。
またコンボ封じとしても使われます。

リフレクター

《ルンパッパ(272)》や《キングドラ(230)》の耐久が高めなため、《ギャラドス(130)》などによる威嚇サポートか、もしくはこの技が使われることがあります。

その他、個別技

《キングドラ(230)》のドラゴンタイプの技、《ルンパッパ(272)》のくさタイプの技、2匹とも使えるこおりタイプの技(こごえるかぜ含む)、《メタグロス(376)》のコメットパンチあたりは使われることが多いでしょう。








 主な動き方

基本的には「あまごい」を使用しなければ決定力も素早さもない中途半端なビートダウンに留まってしまうため、一般的なパーティーと対戦する場合は最優先して雨を降らせることが多いです。
一般的にはは先発に用意された《ルンパッパ(272)》がねこだましをしている間に、横の《ギャラドス(130)》や《サンダー(145)》、《メタグロス(376)》などが雨を降らせ、後続の《キングドラ(230)》が続くという動きが多いようです。
しかし、更にすばやいポケモンのねこだましで《ルンパッパ(272)》を止めながら、あまごい要員にちょうはつを撃ってきたりと対策も進歩しているため、先発2匹を雨を予想させないメンバーにしておいて、裏をかいて雨を降らせ、後続の《ルンパッパ(272)》と《キングドラ(230)》で攻めるという形も増えてきています。

また、コンボパーティーなどに対してはちょうはつを優先したりと、必ずしも雨を降らせることだけに執着してはおらず、ある程度の耐久性から柔軟に動けるパーティーとしても使用されるようです。






 対策

1.でんじは・こごえるかぜ
すいすいによる雨パの特権であるすばやさを削ぐことに注目した対策方法です。
でんじはを撒いてすばやさを削ぐことで、潰しあいに長けた雨パを上手く封じ込めることが出来ます。特にドラゴンタイプのミラーマッチにおいて高い素早さが魅力であった《キングドラ(230)》のすばやさを削ぐことが出来れば《ラティオス(381)》《ボーマンダ(373)》《ガブリアス(445)》などでも潰し勝てるため、有効な対策であるといえます。
特殊耐久が高めの《ギャラドス(130)》《ラティアス(380)》《クレセリア(488)》などで麻痺を撒いていきたいところです。こごえるかぜを使うなら、同じく特殊耐久の高い《ミロカロス(350)》や《ルンパッパ(272)》も考えられます。

2.じばく・だいばくはつ
《ルンパッパ(272)》《キングドラ(230)》という2匹のメインアタッカーがどちらもだいばくはつに耐性を持たないため、上手いタイミングで使用すれば相手のアタッカーを削ぐことができます。
ただし、まもるやみがわりに注意です。

3.トリックルーム
1で挙げた対策と似ていますが、こちらは攻撃順序を逆転させることで雨パのすいすいを逆利用して、雨パーティーを食い物としているのがトリックルームパーティーです。
トリックルームパーティーといっても純粋なビートダウンからドラム(腹太鼓を使用するもの)のようなものまで色々ありますが、どの形でも採用されることが多い《カビゴン(143)》が特殊耐久が高めなのもポイントです。

4.ちょうはつ
ちょうはつによって雨要員にあまごいをさせない対策方法です。《ルンパッパ(272)》のねこだましなどに注意が必要ですが、決まってしまえばちょうはつが解けるまでの間に悠々と潰していくことが出来ます。

5.すいすいポケモン
雨状態でも、すばやさで対抗できるように、すいすいのポケモンを採用する方法です。
大抵は一般のパーティーでもある程度の安定性を誇る《ルンパッパ(272)》が採用されますが、メタゲーム次第では最速《キングドラ(230)》などが雨対策として忍ばされることなども考えられます。

6.みずタイプで受ける
普通のパーティーにとっては脅威となる雨状態下の水技も、みずタイプであれば受けることが出来ます。《ミロカロス(350)》や《ギャラドス(130)》、《ルンパッパ(272)》などが主に使われます。
ただし、かみなりに対して注意が必要です。






 レインダンスの変遷

これらの対策が発見されてから、雨パーティーも変化をとげてきています。簡単にいえば雨パ対策に対する対策とでもいいましょうか。
例えば雨パーティーを予想させない先発2匹を使う作戦などがあげられます。《ゲンガー(094)》と《メタグロス(376)》あたりを先発にして、あまごいをしてから《メタグロス(376)》が爆発し、後続のすいすいアタッカーに繋ぐなどの戦い方も出てきています。
この方法では雨パを予想させないためちょうはつを受けにくくしたり、雨を降らせてからだいばくはつによって死に出しするため、でんじはを受けずにアタッカーを投入できたりといった利点があります。

また、トリックルームに対してもちょうはつによってトリックルームを防ぐという方法がこの指とまれによって打開されるようになったため、新たな対策方法が出てきています。
トリックルームをしたあと、《カビゴン(143)》などで純粋にビートダウンしてくるパーティーに対しては、《メタグロス(376)》などでリフレクターを貼って5ターンを耐え凌ぐ戦術がよく使用されます。
リフレクターを貼り物理攻撃を凌ぎながら、更に《ギャラドス(130)》の威嚇を何度も利用したり、《ルンパッパ(272)》のねこだましを使いまわしたりと、積極的に相性を見極めながらポケモンをチェンジしてはターン数を稼ぐのが安定しています。(2007冬)

2008年度の公式大会においては、初っ端の兵庫予選においていきなり優勝し、その後各地でトップメタとして活躍しています。
「封印爆発」コンセプトと絡められたレインダンスも登場し、多彩さを増しているといえるでしょう。











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