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 グッドスタッフ




 グッドスタッフってどんなパーティー?

役割理論に忠実に組まれたパーティーで特にパーティーのコンセプトが無いのが特徴なパーティーです。
その分一匹一匹が非常に強力なポケモンで組まれており、いわゆる厨ポケと呼ばれるようなポケモンが多く入っています。
当サイトでは、ビートダウンよりものもをジャンクビート、コントロールよりのものをグッドスタッフと呼ばせていただきます。グッドスタッフにおいては、受けていく過程で対戦相手の機動力をそぎ、理想的なフィニッシュまで持っていくために麻痺撒き、ステルスロックなどが採用されます。
序盤はペースを握って殴っていたはずなのに徐々に厳しくなって最後には0-4で負けてしまったなんていうことがよくあるため注意が必要です。






 主に使用されるポケモンと技


■ 主に使用されるポケモン


《ハピナス(242)》

グッドスタッフを代表するポケモンです。逆に《ハピナス(242)》がいないグッドスタッフは珍しいです。
《ハピナス(242)》を採用すると特殊ポケモンに圧倒的に強くなりパーティー全体の特殊攻撃に対する安定感がぐっと増します。
反面、物理攻撃主体のポケモンに対しては《ハピナス(242)》では対抗できないため、他のポケモンには物理攻撃の負担を多くかけてしまうことになります。そのため、グッドスタッフは《ハピナス(242)》と数匹の物理受けを中心に組まれます。


《ヤドラン(080)》

グッドスタッフの物理受けとして非常に高い人気を誇るポケモンです。
低いすばやさは《ハピナス(242)》や自身のでんじはによって補うことができ、かくとうタイプ、じめんタイプなどを中心に受けの役割を持つことが出来ます。《マンムー(473)》や《ガブリアス(445)》クラスの攻撃力を持ったポケモンに対しては受けが安定しないため、環境によっては採用が見送られることもあります。


《エアームド(227)》

《ヤドラン(080)》などのみずタイプの物理受け+浮いているはがねタイプの物理受けという組み合わせがグッドスタッフの基本で、浮いているはがねタイプという役割を《ドータクン(437)》と二分しますが、純粋なグッドスタッフに近ければ近いほど回復手段の安定した《エアームド(227)》が採用されやすいです。


《ギャラドス(130)》

強力なじめんタイプがいると《ヤドラン(080)》よりも採用率が高くなるみずタイプの受けポケモンです。
環境全体として攻撃力が低い環境であればりゅうのまいを採用してフィニッシャーを兼ねることもあり、また環境に高火力アタッカーが多いとでんじはを中心としてねむるでガッチリ受ける型なども数を増します。
また、グッドスタッフミラーを意識してどくどくやほえるを持っている場合もあります。


《ボーマンダ(373)》

そもそもはグッドスタッフでは採用されにくいポケモンだったのですが、《ゴウカザル(392)》の数が増し、他のポケモンでは受けが安定しなかったためにグッドスタッフでも採用されはじめました。グッドスタッフミラーでは攻撃技が単調で足を引っ張りやすいポケモンですが、ビートダウン寄りの環境であれば中途半端な耐久能力のポケモンに対して強力な攻撃技であるりゅうせいぐんを放てるため人気が増します。


《トゲキッス(468)》

初期のグッドスタッフにおいてフィニッシャーといえば《トゲキッス(468)》一拓だったといっても過言ではないほどの人気を誇りました。
《ハピナス(242)》や《ヤドラン(080)》、自身での麻痺撒きから、エアスラッシュの連打で問答無用でフィニッシュしていく様子は「白い悪魔」と呼ばれ恐れられました。
一時期は《ランターン(171)》などの流行までをも煽りましたが、砂パーティーが登場すると、そもそもでんじはが効かなかったり、エアスラッシュを半減されたりと、かつてほどの流行は抑えられています。


《ゴウカザル(392)》

本来そこまでグッドスタッフと相性のいいポケモンではないのですが、《ハピナス(242)》、《エアームド(227)》、《ヤドラン(080)》のいずれに対しても一定の強さを誇るためにミラーマッチを意識して採用されはじめ、強力なフィニッシャーとして定着しました。
また、初期のグッドスタッフではイマイチ安定していなかった初手のポケモンとして非常に優秀であったことから、多くのグッドスタッフ系のパーティーにおいて先発を任されるようになりました。

その他

環境によって様々なポケモンが使用されました。

《ゲンガー(094)》、《スターミー(121)》、《サンダース(135)》、《ミロカロス(350)》、《ドククラゲ(073)》、《マリルリ(184)》、《ルンパッパ(272)》、《ヨルノズク(164)》など。
ルールによっては超強力な受けポケモンである《クレセリア(488)》が採用されます。



■ 主に使用される技

でんじは

グッドスタッフと戦う場合はまずこの技を意識したいです。でんじはを撒かれれば撒かれるほど《トゲキッス(468)》などによるフィニッシュに繋がってしまいます。

どくどく・アロマセラピー

グッドスタッフミラーを意識して一時期採用率が非常に高まった技です。
砂パーティー登場以降は下火となっています。

各種回復技

当然のように回復技持ちのポケモンがたくさん出てきます。突破方法がなければ負けは濃厚となってしまいます。

ステルスロック

襷潰し、《ギャラドス(130)》や《ボーマンダ(373)》などの強力なポケモンのHP削りなど、グッドスタッフの中核を担う技のひとつです。 回復技の使用とポケモンの交代に多くのターンを取られるグッドスタッフにおいては、貴重なダメージ源のひとつとして捉えられます。








 主な動き方

基本的には回復技の使用とポケモンの交代を中心に、ステルスロックとでんじはで序盤を組み立てるパーティーです。
パーティー全体の始動速度は遅く、2〜3匹に麻痺が入ってから真に強さが現れてくるパーティーであるといえます。麻痺が入ると、相手の行動不能によって回復技を使用しなければいけない回数が減り、徐々に回復と交代以外に取れる行動回数が多くなり、攻勢に入ることが出来ます。
3匹以上に麻痺が入ると大抵は《トゲキッス(468)》での全抜きに繋がります。






 対策

1.どくどく
再生回復のポケモンが多いのがグッドスタッフであり、どくどくはもろに刺さります。
ただし、こちらも一定受けが安定しているパーティーでなければ、どくどくの使用は相手の動きをアグレッシブにするだけなので、勝利には繋がりにくいです。

2.ちょうはつ
でんじはや回復を防ぎながら戦うことが出来ます。ただしどくどく同様、こちらのパーティーも一定硬い必要があります。

3.アロマセラピー
グッドスタッフミラーでなければ使用は難しい技です。
グッドスタッフが流行ると多くのグッドスタッフにおいて採用され、泥仕合をさらに促進します。((

4.だいばくはつ
受けポケモンに対して非常に即効性のある役割破壊で、どれか一匹を突破するとグッドスタッフのバランスが崩れ一気に勝利に繋がることが多いです。ビートダウンパーティーにおけるグッドスタッフ対策としては第一にコレが挙がります。

5.その他役割破壊
初期グッドスタッフの大流行を受けて様々な役割破壊が組み込まれました。
ソーダグやジバコイル、物理ポケモンのだいもんじなどいずれも好結果を生んでいます。






 グッドスタッフの変遷

そもそもは、ダイヤモンド・パールのシングルバトル6vs6環境の初期において雨パーティーが大流行したため、それに対して麻痺を撒いて対処するグッドスタッフが台頭し、環境をあっという間にグッドスタッフ一色で埋め尽くしました。

その後、グッドスタッフをメタったソーダグパが考案されると数を減らします。ソーダグに対抗する形で初期の昆布パーティーであるメガ昆布が登場しますが、グッドスタッフはそれに対しても余り有利ではなかったため一時は非常に衰退します。
しかし、砂パーティーが登場すると、それに対抗できる受けパとして、でんじはにあまり頼らない形で復活し、リフレクターなどを中心にアグレッシブな動きをするグッドスタッフが登場しますが、やがてジャンクビートへとその座を譲ります。






 パーティーサンプル


第10回草の根カップ準優勝パーティー
ポケモン
《ゲンガー(094)》

《ヘラクロス(214)》

《ドータクン(437)》
とくせい ふゆう こんじょう ふゆう
せいかく おくびょう いじっぱり ずぶとい
もちもの くろいヘドロ たつじんのおび カゴのみ
努力値 とくこう:252 すばやさ:252 HP:6 HP:252 こうげき:252 すばやさ:6 HP:252 ぼうぎょ:252 とくこう:6
シャドーボールきあいだま
さいみんじゅつみがわり
メガホーンインファイト
ねむるねごと
チャージビームサイコキネシス
ステルスロックねむる
ポケモン
《ミロカロス(350)》

《ラティアス(380)》

《ハピナス(242)》
とくせい ふしぎなうろこ ふゆう しぜんかいふく
せいかく ずぶとい ずぶとい ずぶとい
もちもの オボンのみ たべのこし ヨプのみ
努力値 HP:252 ぼうぎょ:252 とくこう:6 HP:252 ぼうぎょ:調整 とくこう:6 ぼうぎょ:252 とくこう:252 とくぼう:6
なみのりどくどく
ねむるねごと
あまえるりゅうのはどう
めいそうじこさいせい
れいとうビームでんじは
アロマセラピーたまごうみ


【解説】
第10回草の根カップで準優勝されたarahatoさんのパーティーです。
ダイパ後期グッドスタッフの形で、準伝説ありのルールに適応してグッドスタッフミラーマッチに対する意識が高く、非常に良く構築が練られています。
フィニッシャーにはダイパ環境後期の最人気アタッカーである《ゲンガー(094)》が添えられ、準伝説ありのルールのため《クレセリア(488)》や《ラティアス(380)》に止められやすい《ゴウカザル(392)》は不採用、かわりにそれらに強い《ヘラクロス(214)》が採用されています。
砂パーティーの流行により《ハピナス(242)》のだいもんじ採用率が低かったことから、《ヘラクロス(214)》は《ハピナス(242)》にも出ていけるように構築されており、ねむるによる状態異常回復が可能になっています。また、《ハピナス(242)》による麻痺撒き戦術を持ったグッドスタッフパーティーならではのHP攻撃振り意地っ張り《ヘラクロス(214)》になっており、《ヒードラン(485)》やスカーフ《バンギラス(248)》に対しても《ハピナス(242)》の電磁波からすばやさの逆転が可能になっています。
また、《ミロカロス(350)》にまでねむねごが採用されており、《ゲンガー(094)》への対策が見て取れます。さらにオボンのみによって、《ゲンガー(094)》や《ボーマンダ(373)》などに対しても受けにいくことが可能になっています。
《ハピナス(242)》のアロマセラピーはねむるを中心とした構築の穴を生めることが出来るようになっています。
《クレセリア(488)》、《ボーマンダ(373)》、《ゲンガー(094)》、《ゴウカザル(392)》を中心とした当時流行していたグッドスタッフに対して有利に戦えるよう構築されているといえるでしょう。

一方で一般的な砂ビートには《ミロカロス(350)》や《ドータクン(437)》、《ヘラクロス(214)》などを中心に戦えるのですが、砂コントロールパーティーには弱く、特殊攻撃中心に構成されているため、いばるを覚えた《ポリゴン2(233)》や、めいそうを覚えた《ヤドキング(199)》、さらに《ヘラクロス(214)》をガッチリ受けながらはさみギロチンによってコントロールパーティーのミラーマッチにおいて優位にたてる《グライオン(472)》などを採用したケイさんの砂コントロールに決勝戦で敗退しています。










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